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パグは垂れ耳です。立ち耳の犬に比べて、垂れ耳の犬は全般的に耳の中の通気性が悪く、耳の病気になりやすいといえます。パグも垂れ耳ですし、また小型犬なので耳の中も小さく外耳道のヒダも小刻みで溝が深いため、非常に汚れやすく病気になりやすい犬種です。

垂れ耳の犬に特に多く、飼い主さんのほとんどが悩まされているのが外耳炎です。垂れた耳を持ち上げると強いにおいがしませんか?つんとするにおいがあったら、それは恐らく外耳炎にかかっています。耳をかゆがって後ろ足でしきりにかいていたり、前足で顔全体をこすっていたりすれば、ほぼ間違いなく外耳炎でしょう。ためしに耳の中をガーゼなどでふき取ってみてください。
茶褐色の耳垢が出てくると思います。

外耳炎とはマラセチアなどの真菌やブドウ球菌などによる細菌の感染による炎症です。その他、水やシャンプーが入り込んだままになったときや、疥癬やアレルギーなどでもおこります。悪臭で気がつくことが多いのですが、ひどくなると外耳道だけでなく耳介までも赤く腫れてきます。中途半端に治療を繰り返し、何度も外耳炎を発症していると外耳道に腫瘍ができてしまい、聴覚障害が起こったりする危険もあります。症状が軽いうちに耳を清潔に保ったり、抗生物質を投与したりして治療しましょう。ただし清潔に保ちたいからといって過度の耳掃除は禁物です。耳の中をこすりすぎるとかえって耳の中に傷を作り、そこから細菌の感染を引き起こしてしまうかもしれないからです。

また、疥癬で引き起こされる外耳炎を別にして「耳疥癬」と呼ぶこともあります。外耳にミミヒゼンダニが寄生しておこる病気で、外耳にたまった耳垢や耳の分泌物を食べて繁殖します。大量に生みつけられた卵が孵化すると、約三週間で成ダニとなって更に繁殖をおこなうため、耳の洗浄と殺ダニ剤による長期的な治療が必要となります。疥癬と同様に接触によって感染するため、治療中は他の動物や子どもとのふれあいは避けましょう。

鼻炎や外耳炎の炎症が中耳に進むと、中耳炎が起こります。皆さんも子どもの頃に中耳炎にかかったことのある人も多いのではないでしょうか。人の場合は耳のつまりや耳の後ろ側に発生する激痛で気がつくようです。

しかし犬の場合は痛みを訴えることができません。外耳炎は匂いや赤褐色の耳垢などで判断ができますが、中耳炎の場合は外見からでは判断がつきにくいです。外耳炎の症状も同時に見られることが多く、そちらに気をとられてしまいがちです。しかし中耳炎は激しい痛みを伴う以外に、発熱や咽頭部のうっ血、扁桃腺の腫れ、難聴などの症状が見られます。放置すると炎症が神経にまで及び、顔面麻痺や斜頸も見られるようになります。

中耳炎は鼓膜の内側に膿がたまるため、進行して膿がどんどんたまると鼓膜に穴が開いて膿が浸み出してくることがあります。抗生物質の投与と点耳薬で炎症が治まると膿もなくなりますが、鼓膜に穴があいている場合は外耳炎を併発していても耳の洗浄は行いません。
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