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パグ大好き.com>避妊と去勢


よちよち歩きのかわいい子犬を家に迎え、毎日少しずつ大きくなっていく様子を見ているのはとても楽しいものです。犬の成長は早く、大型犬なら二年、小型犬の場合は生後一年もすればほぼ成犬と変わらない大きさになります。更にどの犬も、生後半年をすぎる頃になると性的に成熟し、雌の場合ははじめての発情がやってくるのです。

子犬を望まない場合は早期の避妊、去勢の手術が必要となってきます。しかしいくら子犬を望まないからといって、愛犬の身体にメスを入れるのはどんな飼い主さんも躊躇してしまいますよね。痛い思いをさせたらかわいそう、ひょっとすると子犬を産みたいかもしれない、どうせ一頭しか飼っていないし無理に手術をしなくても、と考えるとなかなか避妊手術や去勢手術に踏み切れないという方は大勢いらっしゃるでしょう。

たしかに本来の避妊、去勢手術の目的は「繁殖の制限」でした。以前は放し飼いの犬も多く、いつの間にか交尾をしていつの間にか生まれてしまったという雑種も多くいました。飼い主はこのように生まれた子犬の貰い手が決まらなければ、放置をしたり川に流してしまったりしていたようです。結果として野良犬や雑種が増え、保健所で処分をせざるを得なくなってしまっていたのです。また無計画な交配をさせないことで、先天的な心臓疾患や股関節形成不全の犬が多く生まれるのを防ぐ目的もありました。

しかし最近は手術の目的が変わってきています。まずは避妊手術のほうから見てみましょう。

避妊手術は健康上のメリットを考慮して行われることが多いようです。手術によって卵巣と子宮を取り除くと、卵巣腫瘍や子宮蓄膿症、乳腺腫瘍のリスクが大幅に減少します。特に子宮蓄膿症は発症率が高く、七歳以上の出産経験のない犬の場合にリスクが高いといえます。発情後一ヶ月程度で発症し、早ければ二週間で腎不全を起こして命を失ってしまうこともある、大変重篤な病気です。避妊手術をしていない全ての雌犬が発症する病気というわけではないのですが、子犬を産ませる予定がないのであればリスク回避をする意味でも処置をしておいたほうが良いのではないでしょうか。

この手術は生後五〜七ヶ月に行うことが多いものですが、獣医師によってははじめての発情が終わってから行うのが良いという人もいます。費用は病院によって異なりますが、おおよそ二〜三万円です。

次に去勢手術についてです。雄犬の場合も健康上のメリットと、行動学上のメリットの両方から去勢手術をすることをオススメします。特に停留睾丸といって成長しても陰嚢に睾丸が降りてこない場合は、将来的にみて腫瘍化する危険があるため手術が必要となります。またそれ以外の健康上のメリットは、高齢犬になったときに発症しやすい前立腺肥大や肛門周囲腺腫の予防です。これらは若い頃に手術をしておくことで、発症リスクを大幅に減少させることができます。更に雄犬の場合は行動上のトラブル回避にも、去勢手術が役立ちます。マーキングや過度の悪戯などは去勢手術を行うことで落ち着くことが多く、特に生後半年程度で手術を行うと排尿時の足上げなどの行動も少なくなるようです。費用も雌より低く、一万〜二万円程度で行えるところがほとんどです。

いずれの場合も手術後はホルモンバランスが変化するため、食欲が増進して太りやすくなったり、毛質が変わったりします。手術については獣医師と良く相談をしてください。
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